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Hugh Mundell/Africa must be free by 1983 (1975)

2011/05/14 23:50
Africa Must Be Free



21歳で亡くなったシンガー、Hugh Mundell のデビューアルバム。このとき16歳ということだが、歌声は普通に想像される16歳のものから比べても更に未成熟と言うか幼く、声変わり前の男の子の印象を残す。どことなく音程も危ういが、熱にうかされたかのようにひたむきに歌い上げる不安定さとシンプルだが物憂げで美しいメロディが独特の緊張感を生んでいる。バックの演奏はひたすらにへヴィでドスが効いたグルーヴを吐き出しており安定感は抜群、これがまたヴォーカルとアンバランスさに繋がっているように思う。何となくイメージ的には年端も行かない少年をマフィアの護衛が取り囲んでガードしているような場面を思い浮かべるが、こういう組み合わせでなければ生まれないだろうなあ、と強く感じられるスリルとキナ臭さが非常に格好良い、名盤と呼ばれ聴かれ続けるのも納得の一枚。アルバム後半にはダブが収録されており、勿論そっちもたいへん素敵。

ヴォーカル・メロディとバックの落差、という意味でメロデスとかにたとえるのはムリがあるか。とにかく問答無用で格好良い。
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The Flying Eyes/Done so Wrong (1011)

2011/05/08 10:39
Done So Wrong



バルチモアのストーナーロックバンド、フルアルバムとしては1枚目。
ブルーズ分がたっぷり入ったサイケデリックでド直球一辺倒なハードロック、と言ってしまえばだいたいそれで事足りるスタイルの音楽。やっていること自体に目新しさはないが、音の一つ一つにどっしりした重みと旨味がぎっしり詰まっており聴き手を惹き付ける力はとても強いと感じる。ぐねぐねと大地をのた打ち回りながら曲のテンポによって自在に粘度を変えるへヴィなグルーヴと、基本はハードロックなリフをざくざく刻みながら時折シューゲイザーっぽい方向に傾くサイケなギター、独特な存在感のあるスモーキーな声質のヴォーカルと割合に取っ付きやすいメロディの結び付きが非常に強く、格好良くない部分・無駄な要素が一切ない。10曲40分とコンパクトにまとめている分だけ密度が濃く、頭から尻まで何度でも美味しく頂ける一枚。

ジャム的な部分がないこと、ヴォーカルが基本的に曲の中心に据えられていることから、この手の音楽にあるダラけた味がなくてびしっと引き締まっているのも特徴(スモーキーな空気はもくもく醸し出しているけれども)。落ち着いて聴いてみるとインディロックっぽいメロディが混ざっていたりもするが「敢えて今これをやるのがクール」みたいなメタ視点が感じられないのも個人的には好みです。これは本当にいい。



G.L.Pease/Classis Collection : Charing Cross

2011/05/03 10:48
主な葉組はラタキア、オリエント、ヴァージニア。57gで2,850円。

ラタキアが主のたばこで、缶を開けても火をつけても吸っても、例の薬品っぽい臭みがかなり来る。もちろんそれがとても良いんだけれども、ラタキアがメインのブレンドに大抵あるような臭みと一緒に強烈に来るエグみと甘味は控えめ。代わりにとてもクリーミィで丸みのある穏やかな甘さがじんわり来る感じ。意識して吸ってみるとやはり口当たりは相当に強いが、そうとは感じさせない繊細さのあるたばこだと思う。

1年ほど前からパイプたばこにも手を出しているので、シガーと併せて細々と感想を書いていこうかと思っているところです。
GLピースは高い上に最初に買った Hoddo's Delight の乱暴さにちょっと引いてしまったが、しばらく経って思い直してから Classis Collecsion のブレンドを幾つか買ってみるとどれも非常にデリケートなおいしさがあった。もうちょっと安いといいんだけどなあ。



Swarm of the Lotus/The Sirens of Silence (2005)

2011/04/24 21:07
Sirens of Silence (Bonus CD)



バルチモアのメタルバンドの3枚目。現在のところこれが最新作。
スラッジやカオティックコアやメタルコアの要素を複合的に併せ持つ、最も広義の「メタル」としか言えないタイプの音。諸々のへヴィミュージックからかき集めたエグい食材を巨大な石臼に放り込んで挽き潰し、咀嚼して呑み込み、咆哮と共に吐き出すとこんな感じか、と思う。複雑さとシンプルで暴力的な爆走とドゥーミーな失速パートを上手く使い分ける曲構成が巧みなため、出している音が実にえげつない割には案外聴きやすい。音の攻撃性や巨大な規模でうねるグルーヴの格好良さもピカイチだが、Meshuggah や Converge や Mastodon 、あるいは Neurosis などを思い起こさせる場面が多いながらもきっちり独自の音像を作り上げてオリジナルで今日的なヘヴィネスを堂々と提示しているのがたいへん素晴らしい。

以前も感想を書いたブツだが、数年放っておいて半年くらい前にふと聴き返してみたら改めて格好良く、それから結構な頻度で聴いている。もう5年以上リリースから経っているんだけれども年月を全く感じさせない独自性があるというか、今年のアルバムだと言われても何も違和感がないくらい古びていないし未だに新鮮だと思う。Baroness と各ジャンルの取り込み方・組み合わせ方が似ているが、個人的にはこちらのほうが圧倒的に好みです。



Keith Hudson and Soul Syndicate/Nuh Skin up (1979)

2011/04/18 21:26
Nuh Skin Up



様々なシンガーと共演した名うてのバックバンドであるところの Soul Syndicate のトラックをプロデューサーの Keith Hudson がダブにしたアルバム(この手のアルバムは説明がとてもしづらいと思う)。
ルーツレゲエのヘヴィネスと攻撃性をそのまま体現するかのようなバンドサウンドがダブでバラバラに解体されたりいびつに増幅されたり、あるいは暗闇と煙の中で音が浮かんだり消えたり、ある種異様な空間が再生を始めたとたんにもこもこと辺り一面に広がってゆく。選ばれているトラックはマイナー調のものが多いが、いかにもレゲエでメランコリックな湿っぽさよりもニヒルで冷笑的な手触りがずっと強く、聴いていると寒気がじわじわと肌に絡み付いてくるようでもあり、めまいを覚えるような低音と高音の快感に耳も脳もずるずるディープな方向に引きずり込まれるようでもあり。何と言うか、危険な一枚。

昔のレゲエやダブのアルバムはいつ何時リリースされたのか調べるのがどうも難しく、しかも編集盤や再発がやたら多い上、更に言えば絶盤も多い。また、本作のクレジットが典型的だが、シンガー・バックバンド・プロデューサー(と言うかダブにした人)のうちこのアルバムが誰のものなのかも何だか分かりにくい。この辺り、比較的容易に世界中のアルバムが入手でき、だいたい楽曲はバンドの自作自演であるロックやメタルと聴き進め方がかなり異なっているなあ、と今更ながら感じる。まあ、ゆっくりと感想を書いていければ。



Electric Wizard/Black Masses (2010)

2011/04/11 21:16
Black Masses



イギリスのぼんくらドゥーム/ストーナーロックバンドの7枚目。
前作「Witchcult Today」はオカルト趣味とスモーキーなレトロロック指向がどうにも中途半端で煮え切らない印象が強かった。今回はそこから少し方向性を変え、このバンドとしては音の輪郭がはっきりとしてメタリックな印象を前面に打ち出しているなあ、と思う。それに加えてやたらスペーシーな効果音が沢山盛られており、表面的な音の威力やダウナーな酩酊感覚は前作よりもかなり上。全体的に曲のテンポも(やはりこのバンドとしては)やや速く、意外なほどグルーヴを感じさせる場面も多い。過去のアルバムにあった何かしら圧倒的なものはさすがにもう薄れていると言うか涸れているけれども、Electric Wizard の金看板をあまり気にせず聴けば非常に格好良いドゥームロックだと思う。

前作よりは幾分やる気出してるメタリックな音の鳴らし具合からは、何となくボンクラなりにスラッジやポストメタル的なニュアンスを微妙に含ませて今風の格好良さを追及しているようにも感じる。彼らの解釈する「今っぽさ」を良しとするか、オリジネイターなのに自身のフォロワーのそのまたフォロワーみたいになっていると感じるか、そこはたぶん聴く人次第。だらだら聴く分には細かいこと抜きにして酒もタバコも美味しくなるアルバムです。



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